立ち合い分娩の感想

残像、この温かな日々(8)

声のファイル13

出産に立ち会って

感動した。自然と涙が出そうになった。9月28日AM3:30妻が「お腹が張る」と起き出した。陣痛か?と思ったが二人とも半信半疑で時間を測る。というのも、前々日くらいから明け方に針はあったが陣痛とは言えないいたみだったため、測ると30分に4回、もう30分測ると5回の感覚だ。これはと思い産院へ電話をし、午前5時前に入院。午前5時30分に実家へ電話しておく。外が白み始めた頃から痛みが激しくなり、一度自分は外へ出る。「ご主人中へ!」と中へ入れられ、ガウンを着用してマスクを着け、分娩室へ入った。

妻は分娩台の上に居た。いきんでいる時は、こんな真っ赤な顔は無い!という程力が入っていた。看護婦さんと同じように呼吸法を妻に言う。「吸って、吐いて、吸って、吐いて、、大きく吸ってぇ」、いきむ時はこちらにも力が入る。「もう少しだ!あと少し」と励ますが妻は苦しそうだった。

5回ほどいきんだ時、頭が見えてきた。「頭が見えてきたぞ」と妻にも言った。続いて肩、手、胴、足と前進が出てきた。この時涙が出そうになった。時計をすぐさま見る、AM8:45、

股間を見る、男だ、男児を無事出産、母子ともに健康。嬉しかった。産声がすぐ出る、地下強く大きい声だ。手足も良く動く、足の指を数える。これが精いっぱいだった。妻に声を掛ける、何と言ったんだろう。

嬉しくて、感動して、でも以外と冷静にいられた。これもスタッフのみなさんのおかげです。ありがとうございました。あと、立ち合いを勧めてくれた妻に感謝します。

後日、妻に気聞くと側にいたのは分かったが、何を言ってるのかは聞こえなかった。「頭が見えた」というのは遠くの方で聞こえた気がするとのおとだった・・・。

声のファイル14

立ち合い分娩をして

分娩シーンは、寺日で何度か見たことはあります。今回は自分の子供の出産に立ち会うと言うことで少し緊張していました。

陣痛が激しくなり、妻が分娩室に行ってしまうと自分もだんだんそわそわしてきました。看護婦さんもバタバタしてるし、助産婦さんも病院に来て、いよいよ出産が始まるようでした。

看護婦さんに「分娩室に入ってください」と言われ、何が何だか分からないまま、帽子、マスク、白衣を着せられて分娩室に入り、妻の枕もとに立ちました。もう出産は始まっており、妻の息遣いも荒くなっていました。助産婦さんに両肩を押さえてあげるように言われ、ただ、夢中になって押さえました。

妻がいきむとすごい力が入ります。頭を持ち上げてやり妻がいきむ手助けをしながら「がんばれ!」いう事しか言えませんでした。

もう妻のいきんでいる姿には男にはない逞しさを見たような気がします。気が付くと妻がいきむと一緒に自分自身も力が入ってしまい息を止めていました。いきむのが一段落している時の妻は、とても苦しそうで変われるものなら何とかしてあげられる事でもあればと思いましたが、こればかりは妻にしかできない事なので「頑張れ、あと少しだよ」と声を掛けるしかありませんでした。そして、妻のがんばり、先生方のおかげで無事子供が生まれました。

もちろん子供が生まれたこともうれしいのですが、それより無事子供が生まれた時の妻の素晴らしい笑顔を見れた時、二重の喜びを感じました。と同時に体の力がスッと抜けました。その時は生まれた喜びで、子供が直ぐに泣かなかったことに気づかず分娩室を出ました。泣かなかったことに気づき、分娩室の外からずっと子供が泣くまで中の様子を見ていました。

そしてついに元気よく「オギャー‼」と泣いた時はすごく安心しました。これでやっと無事出産の終わりです。

立会してみてつくづく男って役に立たないと思いました。でも妻の心の支えには少しくらいはなったと思います。後は子供が誕生すると言う神秘的な出来事の場に、自分が同行できたという満足感がありました。やっぱり立ち会って良かったと思います。

最後になりますが、先生、看護婦さん、助産婦さん、本当にありがとうございました。

そして、○○、ごくろうさま。

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