寄り道は時々

浮世絵を訪ねて(3)

浮世絵を訪ねて(3)

NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」が放映されています。牧之原市は、この中での田沼意次にゆかりの町、大いに盛り上がって、乾杯の挨拶さえ「べらぼう」ってことになっています。

この機に牧之原市が全国区になっていくことを皆願っているのです。単純に浮世絵良いなだけの僕も浮世絵、蔦重って単語に直ぐに引っかかってしまいます。

今回は国立博物館で蔦重展が開催されていること、そこに「ポッピンを吹く娘」の初期刷りが新発見されて展示されているとの情報(下記【】内)があり、これはたまらず直ちに上野へ行ってまいりました。

【江戸時代の浮世絵師 喜多川歌麿の版画「ポッピンを吹く娘」のうち、これまで海外にしか現存していないとされていた初期に刷られた作品が、国内にも残されていることがわかりました。「ポッピンを吹く娘」は東京国立博物館が所蔵するものなど、数点が現存する版画で、美人画を得意とする喜多川歌麿の代表作の1つです。先月から東京国立博物館で始まった特別展に、「ポッピンを吹く娘」が展示されているのを知った都内の美術商から、同じ作品があるという連絡が博物館に寄せられ、調査したところ本物だとわかったということです。作品の題名部分には、東京国立博物館が所蔵する「婦女人相十品」ではなく、「婦人相学十躰」と書かれていることから、より古い初期に刷られたものだと判断したということです。初期に刷られた作品は、ほかにハワイのホノルル美術館が所蔵するものがあります。今回の作品は、40年余り前にフランスでオークションに出品されたあと、所在が分からなくなっていましたが、国内にあることがわかり、女性の服の色が鮮やかに残っていて保存状態も非常によいということです。調査した東京国立博物館の村瀬可奈研究員は「輪郭線のシャープさや色使いなども確認でき、作品をより深く研究するにあたっても重要な発見だ」と話していました。今回見つかった「ポッピンを吹く娘」は東京国立博物館で開かれている特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」で、今月20日から展示されます。2025年5月12日 17時01分 NHKニュースWEB科学・文化ニュースより】

開館時間を目指して出かけたのですが、もう既に人が一杯、入場券をネットで購入しておいて良かった。中に入るとまた大勢の人が居て、子供たちにパンダを見せようと上野動物園に行った時を思い出すような光景でした。これだけ蔦重の人気があるのは、ある意味、牧之原市民として嬉しい。

見てきましたよ、ポッピンを吹く娘、どういうわけかこの絵の前には誰も居なくて充分な時間をかけてみることが出来ました。なんというのでしょうね。僕の生涯の中にもポッピンがあります。それは若い頃学会で九州に行った際に求めてきたものですが、今では長崎にしか売っていないようです。

館内撮影禁止でポッピンを吹く娘の写真は撮れなかったですが、印象深い作品ですね。ポッピンを吹く娘さんは、きっと異国情緒に憧れていたことでしょう。

下図はネットの中から選択したものです。

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