炎天のアスファルトに一匹の甲虫が動かないでいた。
炎熱の太陽が甲虫の鞘翅から眩しいほど青緑色に反射していた。
三日後、鞘翅の輝きを少し陰らせて甲虫はそのままいた。
一週間後、甲虫は一枚の鞘翅を開いたまま其処にいた。
一か月後、アスファルトには甲虫が其処に居たかのように、うすい影を残したままいなくなった。
そんな真夏の日を思い出してしまいましたが、時節は変わっていくのですね。今朝は雨上がり、深秋にしては暖かく、何時ものルートを少し変えて歩いてみました。夏には緑一色だった風景もすっかり勢いが消えていって、海辺の山にも平地にも其処彼処紅葉付いた葉が見えるようになりました。今のところ紅葉の名所に出かける余裕がないので、ウオーキング途中に地元で秋色を探してみました。
刈り取られた後の田圃には、もう役目が無くなったけれど、鳥追いカイト鷹が二羽風に舞って害鳥を追い払い続けています。