何もない日曜日の朝は、NHKEテレの日曜美術館を見るのが好きです。今日は西田俊英さんの「描くという祈り」、屋久島の巨木に対峙し描く、そして涙する。ふと、桜の木が見たくなって今日も歩きに出かけました。勝間田川の桜並木は、もう60年を過ぎて、屋久島の巨木には敵うわけはないけど、大木を思わせる根を張った木々があります。
さて、未だ夏草が両脇に茫々と茂っている土手道も散歩の方々が行き交う場所になっていて、中にはお母さんがベビーカーで子供とさわやかな風に当たりに来ていたりします。そんな行き交う人たちとコンニチワと挨拶を交わしながら歩くのも何だか山の小道のハイキングを思い起こさせますね。
途中、ソメイヨシノの狂い咲きを見つけました。狂い咲きは、不時開花と言うのだそうです。桜の蕾に桜の葉からの休眠ホルモンが充分に蓄えられなくて、気温の変化などで目覚めてしまうらしい。桜の葉が散るまでに十分な時間が無い場合、例えば毛虫に食べられてしまった。あるいは台風などで一度に葉が落ちてしまった時などに休眠ホルモンの不足が起こるらしいです。理屈はともあれ、深秋の秋空に桜も一興ですね。