詩集

一日

朝に色があるならば マグマ色が良い

昼に色があるならば 流れの止まった川面の曇り空

夕に色があるならば それはグリーンに輝くオーロラ

人が多くの色取りに溢れているのは幻想なのだ

朝はマグマ色

昼は川面の曇り空

夕はグリーンに揺れるオーロラ

色づけられた風景だけで変わる一日

遠い記憶に漆黒の中からマグマを見た

海から2キロメートルの川 いつしか流れが止まるのだ

そして ただ真上の空を写している

足踏みし 叶わぬ晴れ間を待っているだけの人生の時

人よ 夕方にはオーロラが見えるのだ

それはあくまでもグリーンに揺れるオーロラ

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