散文詩と随筆

高速道路

午後 高速道路を東へ走る

目の前には富士山 宝永山には雪

あぁ今年も本格的な冬になる

夕日前 淡いピンクに染まる雪

強い風に一切を吹き飛ばされた空は澄み白い月をくっきりと浮かばせている

こんな澄んだ風景の中にいる

透明だとか透き通るだとか滑る肌だとか

もうとっくに過ぎ去ったと思った感覚を

この空がこの山がもう一度連れてくる

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