少しずつ暖かくなって、桜も満開です。久しぶりに気まぐれシェフのレストランと言うことで友人をお招きしてお料理です。今回は、ご婦人方だけで飲酒する状況ではありませんでしたので、時間はかかりましたが、コース料理ということでおしゃべりが続くように設定いたしました。いつものことで最後のメインがパエリアでしたからそれまでは少量ずつの提供としましたが、実際はもっとたくさんお出ししても良かったかなと思います。
サラダは、本当に難しい料理です。もちろん素材選びが最重要ですが、その上にその盛り付け方に芸術性が求められます。ここが俄かシェフでは到底上手くいきません。今回は野菜類に加えてイワシとイカを韓国風タレに漬けたものと明太子をシラスやナッツの入ったおこしに合わせてお出ししてみました。ドレッシングは、本日いらした方にいただいた貴重なオリーブオイルと信州産のリンゴ酢を等量ずつ合わせたものを提供し、味はリンゴ酢の酸味と甘みだけなので、岩塩、ナチュラルチーズを削ったもの、黒コショウ、ミックススパイスなどを好みでかけていただくことと、本日のとっておきの一品、からすみパウダーをたっぷりかけていただくようにしました。
豆腐のコンソメは、普通のコンソメ顆粒に根昆布だし、かつおだしを加えて味を調整後に軽くトロミを付けておきます。山菜は適宜、今回はキノコと芽タケノコとしました。ちょっとゴマ油を垂らしてみると抜群においしくなりました。
ひれ肉に合わせたのは、チョコレートソースを考えてみました。ソースの造り方は適当なのですが、誰もチョコレートをソースにするなんて思いませんし、ベースの作り方ももったいないと言われる方が多いのでお勧めするものではありませんが、これは相当にお肉に合うものです。今回は、ロゼのシャンパンを煮詰めて淡路島の玉ねぎスープの素で味を調えてバター、ブラックチョコレートを適宜溶かしておきます。そこにオリーブオイルとバターでお肉を焼いた後に残ったフライパンのオイルを混ぜて出来上がりです。
パエリアは、今回はワタリガニの足5匹分と殻付きエビ(中サイズ)を8匹分でだしをとっておきました。ここにコンソメ、ガーリック、コショウで味を調えておきます。この時大切なのは決して濃い味にしないことです。そしてサフランを適当量入れておきます。お米は、生米を必ず前もってオリーブオイルで白くなるまで火を通しておきます。ここに先ほどのスープを入れて炊き上げていきます。この時にお米の上に本日の材料を載せて炊き上げます。今回はハマグリをメイン、アサリをサブにしてエビを加えてみました。加熱はご飯を炊くときと同じですね。はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるなの調子です。大体15分ほどで丁度アルデンテの炊きあがりになります。お米は前もってオリーブオイルで炒めてあるのでこのアルデンテがスプーンが止まらなくなるほど美味しいのです。もう太りたくないって言うご婦人方も何杯もお代わりしてしまいます。そうそう、この時いただく前にナチュラルチーズをたっぷり削ってかけるとホントに止まらなくなります。
その他、デザートもオリジナリティあふれるものを提供させていただきました。